成田離婚

 

 成田離婚・・・するよ、たしかに・・・これじゃしたって無理はないかも。

 アメリカ・ニューヨークから成田に飛行機で帰ってきたとき実感として感じましたよ(筆者は’98.10〜11にニューヨーク旅行をしました)。

 なんたって疲れるんです。飛行機に約14時間ほど乗って帰ってくるんですから。しかも時差があるでしょ?ニューヨークと日本だったら14時間ですよ。日本が昼ならニューヨークは真夜中、ニューヨークが朝なら日本は夜といったように正反対なわけですね。

 だから時差ぼけという現象が起きてくるのですが・・・これはとにかく眠いんですけどね。これを防ぐためには飛行機のなかで眠るのがよいといわれるんですがね、、そうそう眠れるもんじゃない。なんたってニューヨークの方で体を慣らしたら、飛行機に乗るのはまあ昼間ですから・・・真昼間から寝なければならないわけでそんなに容易なことじゃない。しかもベッドで寝るわけではなくて普通の座席なわけですから・・・。これに14時間も乗るとなるとそれはもう結構きついものなのですよ、それは容易に想像できますよね?

 まあ、単純に私の場合で考えてみて・・・朝6時頃おきだして準備、チェックアウトをしてニューヨーク・J.F.K空港へ、出国手続きをして12時頃飛行機は離陸、それから日本の成田空港に着いたのが日本時間で午後の4時過ぎですから、ニューヨーク時間ではまあ、深夜午前2時過ぎなわけです。

 朝6時に起きて午前2時までそんなに眠れもしないで、飛行機には14時間揺られていたとなると疲れ果てそうなことは容易に想像できますよね。しかも日本に着いたらまだ午後の4時なわけでその日が終わるまで8時間もあるわけで・・・。

 まあ、航空会社もそこらへんよくわかっていて機内サービスは至れり尽せりなんですけどね。映画はかけてくれるし(3〜4本も)、機内食は2回出るし、アルコール含めて飲み物は全部ただで運んでくれますし。

 そういうわけで、最初は楽しんでいるわけですよね、ビール飲んだり、映画を見たり、本を読んだり。映画好きの私にとっては映画はとてもうれしかったですね、しかも新しいのやってたりして・・・日本では今新作としてやっているのとか(たとえば、シティ・オブ・エンジェルとかアルマゲドンとか)。

 でもだんだんやになってくるわけですよ。寝なくちゃいけないのになかなか寝れないし・・・でも疲れてくるしというわけで・・・。いらいらしてくるというのか。機内は乾燥しているからなんか肌もぱさぱさしてきて、痒くなっってきたり・・・目をしぱしぱさせながら映画を眺めているとか、どうも窮屈な姿勢が苦しくなってくるとか・・・。

 ホント、成田に着くちょっと前なんかはストレスの頂点のようなもので、イライラの絶頂ということですね・・・寝不足だし。

 こんなとき、新婚カップルがケンカしたら(というかケンカしやすい状況でしょう)、そのままもつれて別れ話へ・・・ありそうだなと、自分自身時差のなか外国から帰ってきて、実感として思いましたよ。それくらい憔悴しちゃうものですね。

 「健全な肉体に健全な精神が宿る」これはよく言われることですが、成田に帰りついたようなときは肉体が健全じゃない面があるもんだから、相手を思いやるといった健全な精神も働きにくいだろうし・・・また、そもそもひとは、いい子ぶりっ子していられるのはせいぜい二日だという話しを聞いたこともありますから、その意味では新婚旅行でそれなりの長期(少なくとも二日以上)一緒にいて相手のやな面も見えてきて「こんなはずじゃなかった・・・」という思いにさいなまされていたら・・・成田のイライラの絶頂の中、離婚話への発展・・考えられないことじゃないなと。

 ええ、成田に帰りついたとき、憔悴しきった頭でそんなことをふと思ってしまいましたよ。

 それでこう思いましたね・・・自分が結婚したら新婚旅行で時差の大きい成田着は、考え物だな、今回こんなに苦しんだことを思えば・・・、新婚旅行は国内にしようかな?

 おや?どこからか聞こえてきますね。そんなこと考えるのは早すぎんの!!!

 その通りでございます(^-^;

 

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