ドラマティックな

 

 テレビドラマや映画のようなドラマティックな恋愛って憧れたりしますよね。うん、いいですよね・・・ああいう、ドラマティックな出会い、一目惚れ、燃え上がるような恋。

 私にしたって、恋愛ドラマとか恋愛ものの映画とかを見るたびにすごく高揚した気分になったり、感激したりしてますけどね。

 でもね、現実にテレビドラマのようなドラマティックな状況に身を置いたりしたら、すごく大変なことになっちゃうと思うんだよね。

 例えば、007シリーズの007(ダブルオーセブン)ことジェームズ・ボンドは毎作品いろいろな魅力的なボンドガールに絡みつかれてウハウハなのはすごくよいし、ああいったようなハラハラドキドキのスリルを切り抜けていくのはかっこいいのだけれどもね、しじゅう付け狙われているわけでしょう?ああいった大スパイになるとね、実際映画の中でも結構狙われてるし・・・となると、休まらないじゃないですか。みなさんが通勤通学の途中によくやっているかもしれない電車の中での居眠り・・・そういう事をしておったらあっという間に刺客に暗殺されてしまいそう。そりゃ大変ですわな。

 『失楽園』のような濃密な耽美的な愛情世界も魅力はあるけれども、毎日世間のしがらみと戦い、濃ゆい愛憎にまみれていくのは本当に疲れるでしょう。

 ドラマ『101回目のプロポーズ』のように、ダンプの前に飛び出して愛の告白をするのは、危ないからやりたくないしね。

 かのシェークスピアの名作『ロミオとジュリエット』みたいに、最後にはふたりとも死んでしまう・・・こういう結末は感動的ではあるがフィクションの世界だけにとどめたいものですしね。

 まあ、すごく話題になった映画『タイタニック』・・・そう感動的でしたよね・・・でも、ディカプリオ演じる男の主人公は結局、身分上の差別的な観点から殴られたり蹴られたり監禁されたりした上、最後には死んでしまうわけだから・・・いくら一生物の激しい恋をしたからといって、うーんこれも現実にはいやな事であることには変わりない。

 ま、テレビドラマや映画などいわばフィクション、または、空想上のドラマの主人公たちは結構大変なのであろう。

 毎日職場または学校と家の往復、同じ道を歩き、だいたい昼食は何軒かの店をローテーション、仕事なり勉強はま、結局は何種類かのことを反復するのみ、そんなこんなで決まりきったことをして、いってみれば平凡な生活・・・自分の生活をこのように思っている人は多いのではないだろうか・・・。そもそも毎日が波乱万丈なんていう人はごく少数派だろうから。

 でも平凡な生活と嘆くなかれ・・・上記の例に挙げたように、本当にテレビドラマや映画などで出てくるような空想上のドラマに乗っかったとしたら、それこそもう大変だろうだから。そう考えると平凡な生活こそ安寧な暮らしの源に思えてくるのですから(^-^)。

 まあ、やはり物事にはバランスが取れていて、ドラマティックな状況には大変さがつき物ではないかと思うんだよね。

 まあ、こんなこと思いながら・・・今日も決まった時間に食事を食べ、これからいつも見ているテレビ番組を見ようとしている・・・。まあ、平凡な生活もよいではないかと・・・ね(^-^)

 もちろん恋愛においては適度な範囲で「メーク・ドラマ」してみたいとは思っているのだけれどね(^-^)

 

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