ビッグ

 

 小さい頃、そう小学生の頃、伝記を読むのが好きだったんですよね。自分自身好きだったということもあるし、親も伝記に関しては惜しみなく買ってくれたから、むさぼるように読んでましたね(^-^)

 電球、蓄音機その他多くのものを発明した発明王エジソンの伝記。彼は電球を作る際、いろいろな物質を電球の光る部分に試してみたのですが、すぐに切れてしまってなかなかにうまくいかない、最後に試して成功したのが日本からの竹だったそうです(^-^)。今はタングステンという物質が使われているそうですけどね。

 動物記を書いたシートン。彼の親は、彼が産まれてからずーっとかかった経費を記帳していて成人したシートンにその返済を求めたんですよね。なんだか薄ら寒ささえ感じさせるドラーイな話ですが、シートンは苦労しながらその要求されたお金を完済したそうですね。

 そう言えば、そんな感じでたくさん読んでいくうちに、ずらーっと並んできた伝記の本の中、キュリー夫人のがないと言って買ってもらったことがありましたね。キュリー夫人は夫ともに放射性物質であるラジウムを発見して、ノーベル賞までとった女性科学者ですが・・・学生時代は留学生で貧困であり、暖房用の燃料が買えないことから、テーブルを自分の上に乗せて寝てその重みで寒さを紛らわせたということです。

 まあ、そんなこんなで、幼い頃に読んだ伝記の話は結構記憶にとどまっているんです(^-^)。おかげでなんか雑学知識は増えたというか(^-^)・・クイズなんか結構強いのですよ(^-^)学生時代の受験勉強にもすこしは役に立ったかな(^-^)社会科とか歴史とかね(^-^)

 そんな伝記を読みながら、何を考えていたか・・・

 別にそれほど、ものを考えてもいなかったですね。親の願いとしては、立派な人の話を読んで、その生き方から良い影響を受けてほしいという思いだったのかもしれないのですが。まあ、影響を受けているのかもしれませんが、あまり意識はしませんよね(^-^)

 ただね、幼心に、やっぱ、これほど偉く、有名でなくてもいいから、いっぱしの人になろう、できれば伝記でも残されるようないっぱしの人に、という思い。がんばれば僕もなれるんだろうという、可能性が未知数の若さゆえの希望に満ち溢れた思いはありましたよね。

 「いっぱし」とは何ぞや・・・と問われてもなかなか一意に定義しがたいが、とにかく、「いっぱし」になろうという曖昧模糊とした、それでいて、吸引力のある思いでした 

 そして、伝記を読んでいた小学生時代を過ぎると、その後、受験戦争ですよね(^-^)。ええ、結構がんばりましたね、勉強は(^-^)。まあ、なんにしても「いっぱし」になるためには勉強はしなきゃならんだろうというわけで(^-^)

 そして、今('99.7)、どうかというか・・・まあ、ごくフツーの勤め人ですね(^-^)。

 それはそれでいいと思うんですよ(^-^)。うん、ごくフツーにやっていくのも結構大変なこともあるし、苦労することもあるし、疲れることもあるし(^-^)。

 そうそう、伝記に残るような人の中には、生前は業績が認められず、死後認められるって例も多いし。例えば、オームの法則を発見したオームね、電気の抵抗の単位記号であるΩ(オーム)にも名を残したような偉大な科学者だけど、生前はなかなか業績を認められず不遇の一生を過ごして、晩年になってようやく業績を認められたとか・・・うん、やはりそれなりの偉いことをしようとしたら大変なこともあるわけでね・・・。ほら、芸術家にしても科学者にしても文学者にしても有名になる前に死んでしまって死後認められるってよく聞く話しですよね、そう、「死ぬほど努力する」なんてよく言うけど本当に死んでしまったというか。うーん、正直僕はそこまで苦労できないんだろうなとも思う。

 「いっぱしになる」・・・最近私はこれと同様な意味で「ビッグになる」とか言ったりしているのだけれど・・・まあ、居酒屋かなんかで 「おらービッグになるよー」 とか生ビール片手にくだ巻いていたりする姿は、かなーり、いっちゃっているオヤジというか・・・なんですけどね(^-^)

 でも、ビッグになりたいって案外、誰しも思っていることなのかもしれない。たとえば、マンガなりで見てみると、「サラリーマン金太郎」「GTO(グレート・ティーチャー鬼塚)」とかさ、人気が高くてドラマ化さえされたのだけれども、どちらも、サラリーマンとか先生とかの枠を越えて、ある種破天荒に暴れまわり、かなりスケール大きく動いている男の話しであり、まあ、いわば、ビッグな男の話しであるわけで・・・そういう話しが人気が高いのは、やはり、フツーという枠を飛び越えて、何かビッグになりたいという思いが、潜在的にしろ、あるからではないだろうかとも思ってしまうのですが・・・。

 まあ、私もね、このサイト開いたこと・・・これ、結構ビッグかな、なんてうぬぼれていたりはするんですけどね(^-^)。この「もてない男の心の語り」の前開いていた旅行記サイトは、1年間でアクセス数2千ヒット強といったところだったのですが・・・このサイトはおかげさまで1年間で5万ヒットあまり・・・一個人の開いたサイトとしてはなかなかビッグかななんて思っちゃってたりして(^-^)。しかも、私の語りを楽しみにしていただいているという方もいらっしゃるとのこと・・・本当にうれしいですし、ありがたいことです・・そう単なるフツーの人の私にとっては、これはものすごくビッグなことですよね(^-^)

 でも、まあ、なんか「もてない男」としてビッグになっちゃっているのもなあ・・・(^-^)なんて贅沢に思ってみたりして(^-^)

 でもまあ、最近で言えば、やっぱ、彼女をげっちゅーできたことが、もてない男的視点ではすごくビッグになったって感じられた一瞬でしたけどね(^-^)

 伝記に残されたいなんて相当にでかい野望を語っておきながら、案外、ちっちゃなことでビッグなんだなあ・・・っていう向きもあるでしょうが、もてない男的には、すなわち、彼女いない暦満26年を経た後には、でかい出来事ですよね(^-^)正直。そんなものです・・・もう、27才・・・夢ばかりは語ってられません(^-^;

 でも、夢はまだまだ捨てません(^-^)いっぱしになるって、ビッグになるって(^-^)ほら、そんな野望も持ってた方が日々の生活に張りができて面白いでしょ(^-^)

 

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