「あずさに乗って旅立ちました 2003 秋」

 

1.あずさに乗って旅立つ

 僕は狩人のヒット曲「あずさ2号」が大好きである。

 カラオケでは僕の十八番として、多分僕だけでなく、周囲にも認知されているようだし、こういう失恋系ソングはどこからとっても僕向けなのである。歌詞も大好きだし・・・

 それに、僕はもう何回も特急あずさ号に乗っている。通算すると関東在住が長い僕にとって、信州は身近な行楽地なわけであるからだ。幼い頃からもっとも身近にあった特急列車がこの あずさ だ。

 今回もそのあずさ号に乗って、旅立つことになった。

 「あずさ2号」の歌詞に合わせてという気分も含めて、新宿出発にしてみた。

 雑踏の新宿駅

  でも、今日乗ったのは、「あずさ」というより「スーパーあずさ」というのだったのだけど、こうなっちゃうと、ちょっと昔の「あずさ2号」の頃の雰囲気じゃないなぁ、僕の知っているあずさじゃないなぁという気分にもなっちゃう。

 スーパーあずさ

 ちょっと、新幹線にでも乗ってしまっている気分になる。

 やっぱ僕の知っている あずさ とか、なんか旅立ちの気分になるのは

  こんな感じの特急電車なわけだが・・・

 まぁ、30男の感慨はおいておくと、スーパーあずさはずいぶん早く着くし、快適な電車には違いない。

 今回の目的地は、上諏訪だ。

 2003年11月17日(金) 20:55  上諏訪の旅館にて

 

2.諏訪湖のほとり・上諏訪

 

 上諏訪は何度か来たことがある町だ。今年(2003年)の3月にも来ている。古くは小学生の衣来たことはある。だから、勝手を知っているという面もある。懐かしいという感覚さえ受ける町だ。

 やはり、信州は関東に比べると標高が高いのであろう、ひんやりしていた。

 諏訪湖畔

 諏訪湖畔は、もう、並木も色づき、秋めいていた。

 2003年11月17日(金) 22:10  上諏訪の旅館にて

 

3.ゴージャスな逗留

 今回は、旅館を取った。

 ゆっくりと過ごしたかったからだ。やはり和室で布団が落ち着ける。ベッドというのはどうも落ち着かない。

 宝屋旅館

 この旅館を取ったのだ。LANが引かれていて、LANケーブルを持っていけばブロードバンドが使えるというのがいい。ひなびた感じでありながら、そのようなハイテクがあるというのは貴重だ。このようにリアルタイム旅行記を作ったりしている僕にとっては、うってつけの宿ということができる。

 来てみたら、お客は僕一人である感じであった。

 温泉のお風呂を一人占めし、用意されていたヒメマスの甘露煮・鯉の洗い・鍋物ほかの料理に舌鼓を打ちつつ信濃毎日新聞を熟読し、テレビを見ながら、ホームページの創作をする。

 一つの旅館を貸し切りするというとてもゴージャスな夜を過ごさせてもらっている。これは滅多にないことだと思う。

 いいでしょ?(^-^)

p.s. これは価値観の問題であり、一人では寂しいという論理もあるだろう。僕はそれは否定しない、そういう価値観もあろう。ただ、もてない僕は、こういう旅も一人で楽しむ必要があるし、それが別に嫌いではないので、こういうのは実はかなり好きだしゴージャスだと素直に感じる。しかし、そんなに孤独好きでもないので、こうやってホームページに表現をしてみなさんとコミュニケートしつつ人とのつながりを保ちたいと試みているのであろう。

 2003年11月17日(金) 22:27  上諏訪の旅館にて

4.地方色を味わう

 ということで、一人なので誰に気兼ねすることなくいつになく気軽に泊まったわけだが、とてもうれしいことがひとつ。

 長野では、テレビ番組「探偵ナイトスクープ」が観れたこと。この番組・・・どうやら首都圏ではやっていないらしく、関東で観ることができないのだ。宮城県は仙台に住まっていた時、この番組にはまったが・・・関東では観れずに悲しいので、関西圏に旅する時はよく金曜日の夜泊まりになるように設定し、この番組を観れるようにしたりするのだが・・・長野で観れるとは思わなかったのでうれしい誤算だった。要するに地方色のある番組なのだろう。

 相変わらず面白い。

 その後、爆笑オンエアバトルを観ながら、寝入ってしまう。

zzz・・・

 朝起きて、さぁ、風呂にでも入ろうかと、温泉朝風呂としゃれ込み、これはこれですごくゴージャスだろう。

 朝食を頂きながら、昨夜に引き続き食卓に置いてあった 信濃毎日新聞 を熟読。そもそも自宅では紙の新聞を取っておらず、情報はネットなりから得ることにしている僕にとっては、ここ一ヶ月間で一番熟読した紙の新聞は 信濃毎日新聞 ということになろう(^-^)地方新聞というのはなかなか味わいがあってよい。

 朝食を終えると、宿のおばさんから「温泉好きでしょ?」と言ってきた。「最近の若い人は一回くらいしか温泉に入らないから」とのこと。なるほど、僕はまだ若い人で大丈夫らしい(^-^)

 2003年11月19日(日) 6:52 自宅にて

 

5.紅葉を観に

 さて、この旅のテーマはひとつは温泉、そしてもう一つは紅葉である。

 この時期の信州はいかにも紅葉がきれいであろうと容易に想像はつくからだ。

 上諏訪から一駅、新宿側に戻った茅野からバスに乗っていけるところに横谷峡というところがある。

 この横谷峡の紅葉が見事だと聞きつけたのわけで、宿を出た僕がそこへ向かったのだ。

 すごかった、確かに・・・いい紅葉が観れました。その模様は次のフォトギャラリーにまとめたので観て欲しい。

 横谷峡フォトギャラリー

 若い頃は(いや今でも若いのかもしれないが、もっと若い頃)は四季の移ろいなどはあまり目に入らなかった。でも、今はこんな四季の移ろいを大事にしたいし、それを敏感に感じ取り、写真などに残しておきたいと切に思うようになった。

 僕もそれなりに枯れてきたということだろう。相変わらず電脳系サイバー人間であることには違いないが、一生続けていく趣味でもないだろう。その意味では着地点を模索しているとも言えるのかもしれない。

 今回はこの横谷峡を観たら、すぐに帰った。まだ夕方にはなっていなかったわけであるが、ゴージャスな旅らしく時間も余裕を持ってゴージャスに・・・。

 

 2003年11月19日(日) 7:25 自宅にて

 

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