「大会初日第1試合から甲子園」

 

1.恒例になった甲子園

そう、今年も来てしまったのである。甲子園。

 去年(語り番外編 もてない男、甲子園に行く2001 参照)も一昨年(語り番外編 もてない男、夏の甲子園に行く  参照)も来ていたのであるが。

 今年は、8月8日(木)から来てしまった。そう、この夏の甲子園こと 第84全国高校野球選手権大会 の開会日第一日目の第一試合目からである。

 しかも例年の夜行バスをやめて、今年は新幹線を予約したリッチな旅であるし、用意もいい。

 第一試合を観るために、早起きもした。普段の出勤の時よりも早く起き、出発時刻も普段より早い。

 

 そう、気合いが入っている。

 

 これだけ気合いを入れておきながら、いまだに、甲子園がなぜこんなに好きになってしまったのかわからない。まぁ、好きになっちゃたんだね(^-^)恋だって同じだよね、好きになった理由なんてあまり明確には語れないものさ。

 これで3年連続である。私の夏の恒例行事だなぁ。

 2002年8月8日(木) 22:15  大阪のホテルにて

 

2.暑くて熱い

 そういえば、関東でも昨日は熱射病にご注意なんてことだった。

 当然、こちらも今日もそれに近い、最高気温がゆうに30度を超えるわけで・・・

 暑いね(^-^)しかも、東京から新幹線でも2時間半はかかるわけで、朝早く出たんだが、着いた頃は第1試合の一回裏であった。当然、屋根で日陰になるところは超満員で座れず、日なたで直射日光のもとに座ることに。

 さすが暑いね(^-^)

  

 でも、この暑さがいいなぁという面もある。とっても暑い中、目の前の熱いプレーを観る。相乗効果とも言えるかも(^-^)

 でも熱射病対策の帽子、タオル、そして、スポーツドリンクおよび水分は必携なのだ。そこは3回目だから慣れている。

 2002年8月8日(木) 23:36  大阪のホテルにて

 

3.がんばったね♪ 〜中部商〜

 そういえば、関東でも昨日は熱射病にご注意なんてことだった。

 大会第1日目第一試合にこだわったのは訳がある。沖縄代表、初出場の中部商が出るからだ。

 東東京代表の帝京との対戦。私も生まれは東京。帝京はよく知っている。甲子園の常連校だし、サッカーも強い、まぁ、強豪校の代表格。

 となると、弱いものびいきの私は、沖縄を是非とも応援したい。というか、沖縄と北海道、東北のチームは黙っていても応援するのが私だ。だって、優勝したことがないんだもの。

 実は前売りで、3塁側の券を手に入れていたのだが、おととい、トーナメント表が決まった時点で、中部商が一塁側のことが判明。だから、当日券で1塁側を手に入れれたらいいなぁと思っていた。

 運良く、当日券で一塁側を手に入れることができた(前売りは明日も使えるので、明日使う予定)

 

 よかったよかったと入ってみたら・・・一回裏でもう帝京が5点入れてんだよね・・・。そして、帰り始める人たちさえいた。これにはまいった。おれなんのためにここまで来たんだ?一塁側にしたんだ?

 でもねでもね、あきらめずに観ていたら、7回に中部商が一挙7点入れたりして、接戦になったのでとても興奮できた。感動できた(^-^)惜しくも追いつけはしなかったけどね・・一時は一点差まで詰め寄ったからさぁ。

 あの強豪帝京相手に沖縄初出場がエースまで引っ張り出したくらいだから、それはすごいことなのだ。

 いいドラマ見せてもらったよ♪

 がんばったね♪中部商!!

 2002年8月8日(木) 23:49  大阪のホテルにて

4.公立校にこそがんばってほしいのさ 〜仙台西〜

 大会2日目の8月9日、私が観に行ったのは、宮城代表 仙台西 対 愛媛代表 川之江高校である。

 当然、私が応援するのは、仙台西。だって、東北の高校だもん♪そして、仙台はかつて私の住んでいた地、当然思い入れは抜群にある。

 そして、思い入れをするのにはもう一つわけがある。それは仙台西が公立高校であるということ。

 私が弱いものびいきで、沖縄と北海道、東北のチームは黙っていても応援することは書いたし、事実、去年も青森の光星学院がとてもつよかったのでわくわくした。

 でも、ちょっとした引っかかりがあった。

 って、光星学院の選手たち、関西出身が多いんだもの。関西からなぜ東北まで来るかというと。やはり、関西の強豪校に入ってもなかなかレギュラーもとれないし、地方予選も厳しいので甲子園にも行きにくい。だから、それより地方の学校に行って、レギュラーになり地方予選も突破して甲子園に行こうということであろうと推測されるが、東北なりの高校に行くそのほとんどは私立高校のようだ。

 当然だよね、私立高校は甲子園に出れば名前が売れるので、生徒が集まる、それで種々の収益があがる。学校と言えど私立学校は収益を追求する私企業であることには変わりないのである。だから、いい選手を集めて甲子園に出ようとする。

 それに比較して公立高校はそのような動機付けはあまり強くないのは明らかだ。学区制も細かく敷かれている都道府県が多いからね。まぁ、いい選手を集めている公立高校もあるのだろうが、わざわざ大阪から選手をつれてくることはないんじゃないかなぁ・・・せいぜい、その都道府県内でとどまると思われる。だから、公立高校の方が好感が持てる。だって、東北の地方の選手を応援しているつもりで、実は、関西からの選手でしたって・・やっぱりひっかかりあるじゃないですか。

 だから、今回の仙台西高校はとても期待したのだが・・まぁ、公立高校はえてして地方予選は突破しても甲子園に来ると全国レベルにほど遠く惨敗という憂き目にあうことが多いのだが・・・

 5対1・・・なかなか厳しい負け方であった。

 応援していても盛り上がれないんだよね。相手はばんばん得点が入るのに、こちらは安打が出ても単発。後が続かず、残塁続き、その安打もさほど数が多くないとなるとちょっとね・・・

 それでも1点入ったのだが、そのとき、前に座っていたお姉さんが「一点入って本当によかった」といった旨の心の底からとも見えるようなつぶやきをもらしたが・・・

 全く同感。

 そんな気持ちであった。でもね、公立高校でここまで来るのがすごいのだが、がんばったよね、仙台西。完封されたんじゃ救いないけど、きちんと得点したじゃないか。

 ナイスファイト♪

  2002年8月10日(土) 21:44  帰りの新幹線にて

 

5.延長13回・・ふぅ♪ 〜桐光学園〜

 大会3日目の8月10日、そして私の大阪滞在の最終日の今日、ぜひとも観に行きたかったのは 神奈川 桐光学園 対 佐賀 鳥栖 の対戦。

 なんと言っても私が今居住する神奈川県の代表校である桐光がんばれというわけである。

 そして、思い入れをするのにはもうちょっとわけがある。ある休日たまたまテレビ神奈川をつけていたら、この桐光学園が甲子園行きを決めた横浜スタジアムでの決勝戦がやっていたので、結局、その試合を全部観てしまったということがある。東海大相模高校との対戦であったが、僅差のリードを桐光のエースピッチャーたる清原君が守り抜いたという試合。実にいい試合だった。

 打力がやや弱し、投手力のチームだなぁという印象を持った。

 地方予選で参加校が全国一である神奈川予選を勝ち抜いた神奈川代表としてはいささか頼りないと思った。でも、その点が気に入った。だって、これが、松坂のいた横浜高校とかだったら強すぎてかわいげがないと思ってしまうのだ。

 いやー、でも、打力が弱いというかわいさのまま、全く打てずに0行進、そして、清原君も投げ抜いて鳥栖高校も0行進で延長13回まで行ったのはまいったなぁ。かわいすぎる(^-^)

 以前も書いたことはあるが、甲子園観戦というのは観ているこちらも戦いである。そう熱射病との戦いといっても良い。いや、冗談ではなく、35度なりの炎天下の直射日光のもと、応援の声を張り上げているのであるから・・・。

 しかも、この試合は私の方も気合いを入れて、桐光1塁側内野後方の、応援団たちの陣取っているかの"アルプス席"(よく人文字とか作っているあの燃えているゾーン)に入ったので、そう、アルプス席の応援は熱いと同時に、気候も全く日陰のない救いのない暑いものなのであるから。

       

 正直、12回の表、鳥栖の攻撃の時、桐光のキャッチャー 船井君が怪我をしてベンチで治療を受けている間は意識的に居眠りしたよ。体力捕球のためにさ。

 でも、その攻撃をしのいで次の回、13回の表、その船井君がランニングホームランで走者一掃3点の決勝点をたたき出したのは、感動したなぁ。ほんと。男だよ、船井君!!

 そして、13回投げ抜いた清原君・・がんばったね(^-^)

 いやー、よかった♪

 

  2002年8月10日(土) 21:05  帰りの新幹線にて

6.まとめ

 こうして、私の甲子園観戦の旅は終わった。

 今回は、3回目、慣れもあり、一日に一試合を観れば十分ということもわかってきていたので、その通りにした。一日一試合を観たら、その後は、おいしいものを食べにいったり、いままで、あまり回ったことのない神戸をゆっくり散策したり、あとは、これも毎年恒例になっているが大阪の知人とゆっくり飲んだり。

 贅沢な旅であった。年相応に落ち着いたものであったと言えよう。

 さて、今回もなぜ甲子園に来たのか・・・冒頭でも疑問として書いていたことであるが・・やっぱりわからなかった。

 でも、甲子園という熱狂の中に身を置き、そして自身も熱狂していたことは事実である。そして、感動した。これだけの熱狂し感動できるのも普段ほとんどないことである。そして、そこで発散したことが明日の活力につながることは事実だ。

 それでいい。

 ただひとつの心残りは、有馬温泉に行けなかったことであるが・・・それはまたの機会にできることであろう。

 

  2002年8月10日(土) 22:50  帰りの新幹線にて

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