券二枚あるんだけどさあ

 

 まあ、人はみな異性を誘う時にはさまざまな戦略を立てるようだ。なるほど、それは男性→女性という状況で目立つものあるが、もちろん、女性→男性という場合だって無きにしもあらずなわけで・・・たとえば、以前やっていたドラマ「やまとなでしこ」では松嶋菜々子演じる主人公はわざと男性の服を汚して、クリーニングしますとか何とか、その後につなげる足がかりとしていたように思う。

 それに対し、男性→女性の誘い方の古典的かつ典型的なものとして

「チケット二枚あるんだけど、一緒にどう?」

 っちゅーのがあるよね。

 まあ、相手の意向をあまり考えず自分の好みを一方的に押し付けているような感じもするので・・あまり好きではなかったのだが・・・彼女はラブもの映画が好きらしいとか、品プリのプールにあこがれているらしいとかいった内偵調査の上、この方法を使えば効果的な戦略となるのかもしれない。

 そういえば、数年前、ひょっと手に入れたプールの券二枚、結局使えず夏が過ぎ、ほかしてしまったことを思い出してしまった。まあ、なかなか、プールっちゅーのは肌を見せ合うっちゅーか、そういう意味では一つのスキンシップなわけだから、そこにに行くほど親しくなるのは難しいものなのだよね・・・というか、プールに行くくらいならもう出来ているっていう感じかもしれない。映画館に誘うのとはわけが違うのかもね。

 って感じなのだが、今日、面白い券をゲッチューしてしまった・・・しかもペア券で(^-^)

 なにかって?

 銭湯体験入浴券・・・(2枚)



 である。銭湯大好きの私・・・東京都公衆浴場業生活衛生同業組合のサイト(http://www.1010.or.jp)でアンケートに答えたところ見事に当選してしまったのだ(^-^)

 同封の当選通知には「ご家族またはご友人とご一緒に、一日の疲れを広い湯船で癒してください」と書いてあり・・2枚組ペア券なのだ(^-^)

 そっかあ、友人を誘ってみるかあと・・・

 「ねえ、ペア券当たっちゃたんだけどさあ・・・一緒に行かない?銭湯

 多分相手にされない(^-^)というか、なんか、プールに誘うより難しく思えてくる。なんでって、もう、銭湯っていう時点で・・・あの有名な歌「神田川」の世界よね。風呂なし3畳一間での同棲生活へのいざないって感じになりかねない・・・これはかなり"惹かれる"じゃなくて"引かれる"と思うなあ(^-^)
 というか、もしかしたら、宝くじで3億円当てるよりも難しいかもしれないなあ(^-^)

 でも、でもね、もし、これで乗ってくれるひと(女性)がいたら決して離しちゃいけないと思うんだなあ・・・運命さえ感じられるもの。

 このチケット二枚は運命への試金石なのかもしれない・・なんてね(^-^)

(2001.5.21)

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